コールセンターで活躍する看護師について

看護師の知識と経験が求められるコールセンターの仕事があることを知らない人も多いことでしょう。コールセンターを設置しているのは、クリニック・生命保険会社・医療機器や薬品の販売会社などです。119番に電話して救急車を呼ぶ前に利用できる救急医療相談という制度がありますが、似たシステムを一部の民間病院でもコールセンターとして導入しています。コールセンター担当の看護師が24時間365日患者からの相談に応じている民間病院や診療所があるのです。
コールセンターの看護師は、患者の容態を速やかに把握して緊急事態かどうか判断し、適切なアドバイスを与えなければなりません。夜勤もあり交代制で勤務する必要がありますが、病棟勤務とは異なり仮眠が許される職場もあるので、看護師の新たな就職先として注目されています。

生命保険会社のコールセンターでは、保険加入を検討している方からの健康相談に応じて適切な保険を勧める仕事が看護師に託されます。既往症など専門的な知識がなければ、相談に乗ったうえで商品説明をすることができません。
医療機器製作販売会社のコールセンターでは、操作手順やトラブル対策など家庭用の医療機器の製品サポートを行います。看護師は医療の知識に加えて、医療機器の操作方法にも精通しなければなりません。
薬品販売会社のコールセンターでは、服薬時の注意や副作用といった薬剤師が行う指導に加えて、身体の異常を訴える顧客に対して説明やアドバイスをすることが看護師の主な業務になります。

いずれも顧客の不安を取り除くためのコミュニケーション能力が必要ですが、コールセンターの看護師は医療に関する知識を活かして働くことが可能です。